2人のプレイヤーが「碁石(白黒の石)」を、「碁盤(格子が描かれた板)」に交互に配置し、自分の石で囲んだ領域の広さを争います。一度置かれた石は、相手の石に囲まれない限り、取り除いたり移動することはできません。
相手の石を囲むことで取ることができます。例えば、黒がそれぞれ1と打った場合、Xの白が取り除かれます。 |
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自殺手は禁止です。ただし、その石を打った時点で相手の石を取ることが出来る場合は例外です。例えば、白がaやbに打つのは反則ですが、cやdに打てばXの黒が取れるため、反則になりません。 |
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上の2つのルールから、離れた2つの「眼(空間)」を持った石は取り除かれないことになります。左上の黒は白に囲まれていますが、白はaにもbにも打てないので、黒が取り除かれることはありません。これを「生き」といいます。右下の黒は離れた2つの眼を持っていないため、白はcなどに打つことができ、いずれ取られます。これを「死に」といいます。
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自分が打つことによって、相手が打った直前の局面に戻してはいけません。具体的には下図のような場合です。
黒がaに打てばXの白石を取り除くことができます。 |
その直後、白がbに打ってXの黒石を取り返すと、直前の形に戻ってしまいます。この形を「コウ(劫)」と呼びます。 |
コウを繰り返すと永遠に対局が終わらないため、同一局面の反復は禁止されています。したがって、一度違う場所に打ってからであれば、その場所に打つことができます。
相手の石を取ろうとすると自分の石が取られてしまうような、お互いに手を出せない状態を「セキ」と呼びます。具体的には下図のような場合です。
黒がaに打てば白がbに打ち、黒がbに打てば白がaに打ち、内側の黒石が取られてしまいます。また、白から打っても、同じように白石の方が取られてしまいます。 |
セキは両方の石が生きていると考えます。また、上図のようなaやbは白黒どちらの地にも数えません。
自分の生きた石だけで囲い込んだ空間のこと「地」と呼び、自分の地と生き石の合計が多いほうが勝者となります。
■が黒の地、□が白の地、aはどちらの地でもない「ダメ」と呼びます。Xの黒石は死んでいるため、そこは白の地となります。 |
上図では黒の地が15目で生き石が10目、白の地が11目で生き石が12目となっています。自分の地と生き石の合計を競うので、「黒25目、白23目」となります。ただし、囲碁では先手(黒)のほうが有利のため、白に6.5目の「コミ(ハンデ)」が与えられます。よって、上図では「黒25目、白29.5目」となって白の勝ちです。