スパイダーソリティアは、2組のトランプ(104枚)を使って遊ぶ一人用カードゲームです。ソリティア(クロンダイク)よりも使うカードが多く、戦略性の高いゲームとして人気があります。
「ルールが複雑そう」と感じるかもしれませんが、基本を理解すれば難しくありません。カードを降順に並べてシーケンスを完成させる、というシンプルな目的に向かってプレイします。
この記事では、スパイダーソリティアのルールを初心者にもわかりやすく解説します。難易度の違い、カードの動かし方、山札の使い方まで、ゲームを始めるために必要な知識をお伝えします。
SDIN無料ゲームでは、ブラウザ上でスパイダーソリティアを無料でプレイできます。ダウンロード不要で、1スート・2スート・4スートすべての難易度に対応。この記事を読みながら実際にプレイしてみましょう。
■ スパイダーソリティアとは?基本を理解しよう
■ 難易度(スート数)による違い
■ ゲーム画面の見方と初期配置
■ カードの移動ルールを覚えよう
■ 山札の使い方と配るタイミング
■ 初心者がつまずきやすいポイントQ&A
■ スパイダーソリティアを覚えて挑戦しよう
スパイダーソリティアは、場に並べたカードをキング(K)からエース(A)まで順番に揃えて取り除いていくゲームです。ソリティア(クロンダイク)とは異なるルールで、より多くのカードを扱う奥深いゲームとなっています。
ここでは、スパイダーソリティアの基本的な特徴とゲームの目的を解説します。
「スパイダー(蜘蛛)」という名前は、完成させるシーケンスの数に由来しています。
このゲームでは、同じスート(マーク)のカードをK→Q→J→10→…→2→Aと13枚揃えて「シーケンス」を作ります。2組のトランプを使うため、完成させるシーケンスは全部で8組。この「8」という数字が蜘蛛の脚の数と同じことから、スパイダーソリティアと呼ばれるようになりました。
スパイダーソリティアの目的は非常にシンプルです。
同じスートでK(キング)からA(エース)まで揃ったシーケンスを8組作り、すべてのカードを場から取り除くこと
これがゲームのゴールであり、勝利条件です。
シーケンスが完成すると、その13枚は自動的に場から取り除かれて「組札」に移動します。104枚すべてのカードを8組のシーケンスにまとめて取り除ければゲームクリアです。
逆に、山札を使い切っても動かせるカードがなくなり、シーケンスを完成できない状態になるとゲームオーバーとなります。
スパイダーソリティアとソリティア(クロンダイク)には、いくつかの大きな違いがあります。
クロンダイクは1組(52枚)、スパイダーは2組(104枚)を使用します。カードが倍になる分、ゲーム時間も長くなりますが、その分やりごたえがあります。
クロンダイクは7列、スパイダーは10列の場札を使います。
クロンダイクでは、A(エース)から順に1枚ずつ組札に送ります。一方、スパイダーでは同じスートのK〜Aの13枚が揃った時点でまとめて取り除かれます。
クロンダイクでは「赤と黒を交互に」重ねますが、スパイダーでは色に関係なく降順で重ねることが可能です。ただし、複数枚をまとめて動かすには同じスートで揃っている必要があります(詳しくは後述)。
スパイダーソリティアには、使用するスート(マーク)の数によって3段階の難易度があります。初心者はまず簡単な設定から始め、慣れてきたら難易度を上げていくのがおすすめです。
ここでは、それぞれの難易度の特徴を解説します。
【難易度】 ☆(初心者向け)
1スートモードでは、1種類のスート(通常はスペード)だけを使用します。104枚すべてが同じマークのカードになるため、スートの違いを考える必要がありません。
特徴
すべてのカードが同じマークなので、降順に並べるだけでシーケンスが完成します。「赤黒の区別」や「どのスートを揃えるか」といった判断が不要で、カードの動かし方に集中できます。
| メリット | デメリット |
| スートを気にせず降順だけを考えればよい | 戦略性が低く、慣れると単調に感じることがある |
| 複数枚の移動がしやすく、自由度が高い | 同じカードが8枚ずつあり、面白みに欠ける場合も |
| ゲームの流れを理解しやすい | - |
向いているプレイヤータイプ
【難易度】 ☆☆(初級者〜中級者向け)
2スートモードでは、2種類のスート(通常はスペードとハート)を使用します。それぞれ2組ずつ、計4組(104枚)でプレイします。
特徴
異なるスートが混在するため、どのスートのシーケンスを優先して作るか判断が必要になります。1スートよりも戦略性が増しますが、4スートほど複雑ではありません。
| メリット | デメリット |
| 1スートより考える要素が増え、やりごたえがある | 異なるスートを混ぜて重ねると、後で動かしにくくなる |
| 2種類なので、まだ管理しやすい | 1スートより難易度が上がり、クリア率は下がる |
| 1スートで基本を覚えた人のステップアップに最適 | - |
向いているプレイヤータイプ
【難易度】 ☆☆☆☆(上級者向け)
4スートモードでは、4種類すべてのスート(スペード・ハート・ダイヤ・クローバー)を使用します。2組のトランプをそのまま使うスパイダーソリティアです。
特徴
4種類のスートを管理しながらシーケンスを作る必要があり、非常に高い難易度となります。どのスートを優先するか、どこに空き列を作るかなど、常に先を読んだ判断が求められます。
| メリット | デメリット |
| 最も戦略性が高く、クリアしたときの達成感が大きい | 難易度が非常に高く、クリア率は低い |
| 本来のスパイダーソリティアを楽しめる | 異なるスートが混在しやすく、身動きが取れなくなりやすい |
| 何度プレイしても飽きにくい | 初心者には難しすぎる |
向いているプレイヤータイプ
スパイダーソリティアの画面には、いくつかのエリアがあります。ゲームを始める前に、それぞれの役割を理解しておきましょう。
ここでは、ゲーム開始時の配置と各エリアの役割を解説します。
場札は、ゲームのメインとなるエリアです。画面中央に10列並んでおり、ここでカードを並べ替えながらゲームを進めます。
ゲーム開始時、104枚のうち54枚が場札に配られます。配り方は以下の通りです。
各列の一番上のカードだけが表向きで、その下のカードはすべて裏向きになっています。裏向きのカードは、その上のカードを動かさない限り見ることができません。
場札に配られなかった残り50枚は、山札として画面の端(通常は右下や左下)に裏向きで置かれます。
山札は、場札で動かせるカードがなくなったときに使用します。山札をクリック(タップ)すると、10列それぞれに1枚ずつ、計10枚のカードが表向きで配られます。
50枚の山札からは、10枚×5回=計5回配ることができます。山札を使い切るとそれ以上カードを追加できないため、使うタイミングが重要です。
組札は、完成したシーケンスが置かれるエリアです。通常、画面の上部や端に配置されています。
同じスートでK〜Aまでの13枚が揃うと、そのシーケンスは自動的に組札へ移動します。プレイヤーが手動で送る必要はありません。
8組すべてのシーケンスが組札に揃えば、ゲームクリアとなります。
スパイダーソリティアの核心となるのが、カードの移動ルールです。どのカードをどこに動かせるのかを理解すれば、ゲームをスムーズに進められます。
ここでは、場札でのカードの動かし方を詳しく解説します。
場札では、数字が1つ小さいカードを、他の列の一番上のカードに重ねることができます。
たとえば、6の上には5を、Qの上にはJを置けます。この「降順に重ねる」というのが基本ルールです。
クロンダイクと違い、スートや色が異なっていても重ねることができます。たとえば、スペードの6の上にハートの5を置くことが可能です。
ただし、異なるスートを混ぜて重ねると、後で動かしにくくなるというデメリットがあります。
降順に並んだ複数のカードは、まとめて他の列に移動できます。ただし、まとめて動かせるのは「同じスートで連続している場合」だけです。
スペードの8→スペードの7→スペードの6と3枚が並んでいる場合、この3枚をセットで別の列の9の上に移動できます。
スペードの8→ハートの7→スペードの6と3枚が並んでいる場合、スートが混在しているため、まとめては動かせません。1枚ずつ分けて移動する必要があります。
このルールがあるため、できるだけ同じスート同士でカードを重ねることが重要になります。異なるスートを混ぜて重ねると、後でその列を崩すのに苦労します。
場札の列からすべてのカードがなくなると、空き列ができます。
空き列には、任意のカード1枚、または同じスートで連続したカードの束を置くことができます。クロンダイクでは空き列にキングしか置けませんでしたが、スパイダーでは制限がありません。
空き列は「一時的な待避所」として非常に重要です。カードを一時的に空き列に移動させることで、複雑な並べ替えが可能になります。空き列が多いほど自由度が上がり、ゲームを有利に進められます。
同じスートでK→Q→J→10→9→8→7→6→5→4→3→2→Aと13枚が順番に揃うと、シーケンス完成となります。
完成したシーケンスは自動的に場から取り除かれ、組札に移動します。プレイヤーが手動で操作する必要はありません。
シーケンスが取り除かれると、その列は空き列になります。また、シーケンスの下に裏向きカードがあった場合は、それが表向きになります。
山札は、ゲームの進行に欠かせない要素です。しかし、使い方を間違えると逆に不利になることもあります。
ここでは、山札の基本ルールと効果的な使い方を解説します。
山札をクリック(タップ)すると、10列の場札それぞれに1枚ずつ、計10枚のカードが表向きで配られます。
配られたカードは各列の一番上に置かれるため、それまで見えていたカードの上に新しいカードが乗る形になります。これにより、せっかく作った降順の並びが一時的に崩れることがあります。
山札から配れる回数は全部で5回(10枚×5回=50枚)です。すべて使い切ると、それ以上カードを追加できなくなります。
山札を使う際の重要なルールとして、場に空き列がある場合は山札から配ることができません。
つまり、10列すべてに最低1枚のカードがある状態でないと、山札をクリックしても反応しないのです。
山札を使いたい場合は、先に空き列を何かのカードで埋める必要があります。空き列を維持したい場合と山札を使いたい場合で、判断が求められる場面もあります。
山札からカードを配ると、各列に新しいカードが加わって状況が変わります。せっかく整理した列が崩れることもあるため、山札を使うタイミングは慎重に判断しましょう。
山札を使うのは、「場札でこれ以上動かせるカードがない」と判断できたときです。まだ動かせるカードがあるのに山札を使ってしまうと、整理の機会を逃してしまいます。
山札を配る前にできることをすべてやり尽くし、本当に行き詰まったときに使うのが基本戦略です。
また、山札から配られたカードは元に戻せません。一度配ったら、その状況で最善を尽くすしかないため、「まだ動かせるかも」と思ったら山札は温存しておきましょう。
スパイダーソリティアを始めたばかりの頃は、いくつかのポイントで迷いがちです。ここでは、よくある疑問をQ&A形式で解説します。
Q:スートが違うカードを重ねても大丈夫ですか?
A:重ねること自体は問題ありません。スパイダーソリティアでは、スートや色に関係なく、降順であればカードを重ねられます。
ただし、異なるスートが混在した並びは「まとめて動かせない」というデメリットがあります。1枚ずつしか動かせなくなるため、後で身動きが取りにくくなります。
できるだけ同じスート同士で重ねることを意識し、異なるスートを重ねるのは「他に選択肢がないとき」に限定するのがおすすめです。
Q:空き列を作りたいのに、どうしても作れません。
A:空き列は無理に作ろうとしなくても大丈夫です。まずは裏向きカードをめくることを優先しましょう。
裏向きカードが多い列のカードを動かし、隠れたカードを表にしていくと、自然と選択肢が増えていきます。その過程で空き列ができることも多いです。
どうしても行き詰まったら、山札から新しいカードを配って状況を変えるのも一つの方法です。
Q:Undo機能を使うのは「ズル」でしょうか?
A:初心者のうちは積極的に使いましょう。
ほとんどのスパイダーソリティアには「元に戻す」(Undo)機能があり、直前の操作を取り消すことができます。「この手は失敗だった」と思ったら、遠慮なく戻して別の手を試してみてください。
Undoを使うことで、「この手を打つとどうなるか」を確認しながらプレイでき、ゲームの理解が深まります。
なお、スコア機能があるゲームではUndoを使うと減点されることがありますが、まずはクリアすることを目標に練習しましょう。慣れてきたらUndoに頼らずクリアを目指すと、実力アップにつながります。
スパイダーソリティアは、2組のトランプ(104枚)を使い、同じスートでK〜Aまで揃ったシーケンスを8組作って取り除くゲームです。クロンダイクより使うカードが多く、戦略性の高いゲームとして人気があります。
難易度は1スート(初級)から始めて、慣れてきたら2スート、4スートと上げていくのがおすすめです。いきなり4スートに挑戦すると難しすぎるので、段階的にステップアップしましょう。
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スパイダーソリティアは、クロンダイクとは違った奥深さがあるゲームです。最初は難しく感じるかもしれませんが、コツを掴めば着実にクリアできるようになります。
まずは1スートから始めて、スパイダーソリティアの楽しさを体験してみてください!