ソリティア(クロンダイク)は、トランプを使って一人で遊べるカードゲームの定番です。Windowsパソコンに標準搭載されていたことから、「パソコンで遊んだことがある」という人も多いのではないでしょうか。
「ルールがよくわからないまま、なんとなく遊んでいた」という声もよく聞きます。実は、基本ルールを正しく理解するだけで、クリア率は大きく変わります。
この記事では、ソリティア(クロンダイク)のルールを初心者にもわかりやすく解説します。カードの並べ方や動かし方といった基本から、各エリアの役割、初心者がつまずきやすいポイントまで、ソリティア(クロンダイク)を楽しむために必要な知識をお伝えします。
SDIN無料ゲームでは、ブラウザ上でソリティア(クロンダイク)を無料でプレイできます。ダウンロード不要で、1枚めくりに対応。シンプルな操作性で、この記事で紹介するテクニックの練習に最適です。
■ ソリティア(クロンダイク)とは?基本を理解しよう
■ ゲーム画面の見方と各エリアの役割
■ ソリティア(クロンダイク)の基本ルール
■ カードの移動ルールを覚えよう
■ クリアするための基本的な考え方
■ 初心者がつまずきやすいポイントQ&A
■ 他のソリティアの種類を知ろう
■ ソリティアを覚えて気軽に脳トレを楽しもう
ソリティア(クロンダイク)は、トランプ52枚(ジョーカーなし)を使って一人で遊ぶカードゲームです。「ソリティア」とは本来「一人遊び」を意味する言葉で、一人用ゲーム全般を指しますが、「クロンダイク」と呼ばれるルールのゲームを指すことも多いです。
ここでは、ソリティア(クロンダイク)の基本的な特徴やゲームの目的、なぜ多くの人に親しまれているのかを解説します。
ソリティア(Solitaire)は、フランス語で「孤独な」「一人の」という意味を持つ言葉です。その名の通り、対戦相手を必要とせず、一人で楽しめるゲームとして世界中で親しまれてきました。
ゲーム名として「ソリティア」と呼んでいる場合の正式名称はクロンダイクです。19世紀のゴールドラッシュ時代、カナダのクロンダイク地方で金鉱掘りたちの間で流行したことが名前の由来とされています。
日本では、1990年代にWindows 3.0に標準搭載されたことで一気に知名度が上がりました。パソコンを使う人なら一度は目にしたことがあるゲームとして、世代を超えて認知されています。
ソリティア(クロンダイク)の目的は非常にシンプルです。
すべてのカードを、4つのマーク(スート)ごとにAからKまで順番に並べること
これがゲームのゴールであり、クリア条件です。具体的には、ハート・ダイヤ・スペード・クローバーの4つのマークそれぞれについて、A(エース)を起点にして2、3、4…と順番に重ねていき、最終的にK(キング)まで積み上げます。
4つのマークすべてでAからKまでの13枚を揃えられれば、ゲームクリアとなります。逆に、どのカードも動かせなくなり、クリアできない状態になるとゲームオーバーです。
ソリティア(クロンダイク)は、カードゲームの中でも特に始めやすいゲームです。対戦相手が不要で、いつでも一人で遊べるのが最大の特徴。ルールもシンプルで、基本的な動かし方を覚えれば5分程度で遊び始められます。
1ゲームは5〜15分程度で終わるため、ちょっとした空き時間にも最適です。運の要素がありつつも、戦略次第でクリア率を上げられる奥深さも魅力となっています。
ソリティア(クロンダイク)の画面には、いくつかのエリアがあります。それぞれに役割があり、ルールに従ってカードを移動させていきます。
ここでは、ゲームを始める前に知っておきたい各エリアの名称と役割を解説します。これらの用語を理解しておくと、ルールの説明がスムーズに頭に入ります。
場札は、ゲームのメインとなるエリアです。画面下部に7列並んでおり、ここでカードを並べ替えながらゲームを進めていきます。
ゲーム開始時、場札には左から1枚、2枚、3枚…と階段状にカードが配られます。各列の一番上のカードだけが表向きで、その下のカードは裏向きになっています。
場札では、赤と黒を交互に、数字の大きい順(降順)でカードを重ねていきます。たとえば、黒の8の上には赤の7を置くことができます。カードを移動させて裏向きのカードが一番上になったら、そのカードをめくって表向きにします。
山札は、場札に配られなかった残りのカードを裏向きにして重ねた山です。通常、画面左上に配置されています。
場札で動かせるカードがなくなったら、山札をめくって新しいカードを引き出します。めくったカードは山札の隣にある捨て札置き場に表向きで置かれます。
捨て札の一番上のカードは、場札や組札に移動させることができます。捨て札からカードを使うと、その下にあったカードが新たに使えるようになります。山札がすべてなくなったら、捨て札をひっくり返して再び山札として使うのが一般的なルールです。
組札は、ゲームのゴールとなるエリアです。通常、画面右上に4つのスペースが用意されています。
ここには、4つのマーク(ハート・ダイヤ・スペード・クローバー)ごとに、Aから順番にカードを積み上げていきます。A→2→3→…→Q→Kの順で、同じマークのカードだけを重ねることができます。
場札や捨て札でAを見つけたら、まず組札に移動させましょう。Aが置かれたスペースには、続けて同じマークの2、3…と順番にカードを送っていきます。4つの組札すべてにKまで積み上げることができれば、ゲームクリアです。
空き列とは、場札の7列のうち、カードがすべてなくなって空いた列のことです。
空き列には特別なルールがあり、K(キング)だけを置くことができます。Kを起点として、その下にQ、J、10…と新しい列を作っていくことが可能です。
空き列をうまく作れるかどうかが、ゲームの展開を大きく左右します。列が空くと、キングを移動させて場札の配置を大きく変えるチャンスが生まれるため、クリアへの道が開けることも多いのです。
ソリティア(クロンダイク)のルールは、覚えてしまえば難しくありません。カードの配り方と、ゲームの進め方の基本を押さえれば、すぐに遊び始められます。
ここでは、ゲームを始めるために必要な基本ルールを順を追って解説します。
ソリティア(クロンダイク)で使うのは、ジョーカーを除いた52枚のトランプです。
ゲームを始める前に、以下の手順でカードを配ります。
場札の配り方
この配り方で、場札には合計28枚のカードが並びます。各列の一番上だけが表向きで、残りは裏向きになっている状態です。
場札に配った28枚以外の残り24枚は、すべて裏向きにして重ね、山札として左上に置きます。
ソリティア(クロンダイク)は一人用のゲームなので、対戦相手はいません。自分のペースで、じっくり考えながら進められます。
ゲームの流れは以下の通りです。
制限時間はありませんので、焦らずに最善の手を考えながらプレイしましょう。
山札のめくり方には、主に2つのルールがあります。
山札から1枚ずつめくるルールです。すべてのカードを順番に使うチャンスがあるため、クリアしやすい初心者向けのルールです。
山札から3枚まとめてめくり、一番上のカードだけを使えるルールです。3枚のうち下2枚は、上のカードを使わないと出てきません。そのため、1枚めくりより難易度が高くなります。
どちらのルールで遊ぶかは自由に選べます。最初は1枚めくりで練習し、慣れてきたら3枚めくりに挑戦するのがおすすめです。
ソリティア(クロンダイク)の核心となるのが、カードの移動ルールです。どのカードをどこに動かせるのかを理解すれば、ゲームをスムーズに進められます。
ここでは、場札・組札・山札それぞれの移動ルールを詳しく解説します。
場札でカードを重ねるときは、2つのルールを守る必要があります。
ハート(♥)とダイヤ(♦)は赤、スペード(♠)とクローバー(♣)は黒です。場札では、赤の上には黒を、黒の上には赤を置きます。同じ色のカードを続けて置くことはできません。
大きい数字の上に、1つ小さい数字のカードを置きます。たとえば、10の上には9、Qの上にはJを置けます。2つ以上離れた数字(例:10の上に7)を置くことはできません。
具体例
組札へのカードの積み方は、場札とは逆のルールです。
ハートのスペースにはハートだけ、スペードのスペースにはスペードだけを置きます。マークが異なるカードは置けません。
組札はA(1)から始まり、2、3、4…と数字の小さい順に積み上げます。Aがなければ何も置けませんし、Aの次は必ず2でなければなりません。
具体例
場札で正しく並んでいるカード(赤黒交互・降順)は、まとめて他の列に移動できます。
たとえば、ある列に「赤の8→黒の7→赤の6」と3枚が正しく並んでいる場合、この3枚をセットで別の列の「黒の9」の下に移動できます。
この「まとめて移動」を活用すると、裏向きのカードを効率よくめくることができます。列の上部にあるカードをまとめて別の列に移し、下にある裏向きカードを表にする、という動きが基本的な戦略になります。
場札で動かせるカードがなくなったら、山札をめくります。
めくり方の手順
山札がすべてなくなったら、捨て札を裏返して再び山札として使えます。これを「山札の周回」と呼びます。
周回回数に制限があるルール(例:3周まで)と、無制限のルールがあります。オンラインゲームやアプリでは設定で選べることが多いので、最初は無制限で練習するとよいでしょう。
場札の列からすべてのカードがなくなると、空き列ができます。
空き列にはK(キング)しか置けません。他の数字のカードは、どれだけ都合がよくても空き列に置くことはできないので注意しましょう。
キングを空き列に置くと、そこから新しい列を作り直すことができます。キングの下にQ、J、10…と順番に重ねていき、場札の配置を組み替えられます。
なお、キングの下に正しく並んでいるカード(例:K→Q→J→10)がある場合は、そのセットごと空き列に移動させることも可能です。
ソリティア(クロンダイク)は運の要素もありますが、基本的な考え方を知っているだけでクリア率は上がります。
ここでは、初心者が覚えておきたい基本的なポイントを紹介します。より詳しい攻略テクニックは、別記事「ソリティア(クロンダイク)で勝つコツ」で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
ソリティア(クロンダイク)では、裏向きのカードをできるだけ早く表にすることが重要です。
裏向きのカードは何があるかわからないため、選択肢を広げることができません。表向きのカードが増えれば増えるほど、移動の選択肢が増え、クリアへの道筋が見えやすくなります。
複数の手が選べる場面では、「どちらを動かせば裏向きカードをめくれるか」を基準に判断すると良いでしょう。
A(エース)と2のカードは、見つけたらすぐに組札へ移動させましょう。
Aは組札の起点となるカードで、Aがなければ何も積み上げられません。また、2も場札ではあまり活用の機会がないため、早めに組札へ送って問題ありません。
低い数字のカードを組札に送ることで、場札にスペースができ、他のカードを動かしやすくなります。
空き列は、ゲームを有利に進めるための重要な武器です。
空き列ができれば、キングを置いて新しい列を作り直すことができます。これにより、行き詰まっていた場面を打開できることも少なくありません。
特にゲーム序盤から中盤にかけて、意識的に空き列を作れるようカードを動かすと、クリア率が向上します。
ソリティア(クロンダイク)を始めたばかりのころは、いくつかのポイントで迷いがちです。ここでは、よくある疑問をQ&A形式で解説します。
Q:場札でカードを重ねるとき、つい同じ色を重ねてしまいます。
A:最初のうちは誰でもやりがちなミスです。「赤の次は黒、黒の次は赤」と声に出しながら確認する習慣をつけると、間違いが減ります。
オンラインゲームやアプリでは、置けない場所には自動的に置けないようになっていることが多いので、実際には間違えにくくなっています。リアルのトランプで遊ぶときは、特に注意しましょう。
Q:組札に置いたカードを、場札に戻すことはできますか?
A:ルール上は戻すことができます(SDIN無料ゲームのクロンダイクでは戻せません)。
たとえば、組札に置いた赤の5を、場札の黒の6の下に戻す、といった動きが可能です。
ただし、戻すことが有効な場面は限られています。基本的には組札に送ったカードはそのままにして、必要な場合にのみ戻すという考え方で問題ありません。
Q:何度やっても詰まってしまいます。実力が足りないのでしょうか?
A:必ずしもそうではありません。ソリティア(クロンダイク)は初期配置によって、どうやってもクリアできない場合があります。
統計的には、ランダムに配られた場合のクリア率は約80%程度と言われています。つまり、5回に1回はどんな上級者でもクリアできない配置が出てくるのです。
何度も詰まるようなら、新しいゲームを始めてみましょう。配置が変われば、すんなりクリアできることも多いです。
「ソリティア」という名前は一人用カードゲーム全般を指すため、クロンダイク以外にも様々な種類があります。
ここでは、代表的なソリティアの種類を簡単に紹介します。
スパイダーは、2組(104枚)のトランプを使う上級者向けのソリティアです。
10列の場札を使い、同じマークのカードをKからAまで降順に並べてセットを完成させます。クロンダイクとは違い、場札では「赤黒交互」のルールがなく、異なるマークでも数字が続いていれば重ねられます。ただし、同じマークで揃った連続カードしかまとめて移動できないため、戦略性が高くなっています。
難易度調整として、スート1種類(スペードのみ)、2種類、4種類すべてを使うバージョンがあり、使うスートが増えるほど難しくなります。
スパイダーソリティアの詳しいルールは、別記事で解説しています。
フリーセルは、すべてのカードが最初から表向きになっているソリティアです。
8列の場札に加えて、4つの「フリーセル」と呼ばれる一時置き場があります。このフリーセルにカードを一時的に退避させることで、場札の並べ替えがしやすくなります。
最大の特徴は、運の要素がほとんどないこと。すべてのカードが見えているため、理論上はほぼすべてのゲームがクリア可能と言われています。その分、完全に実力勝負となる奥深いゲームです。
ソリティアには、他にもたくさんの派生ゲームがあります。
ピラミッドは、ピラミッド状に並べたカードから、合計が13になるペアを取り除いていくゲームです。Kは単独で取り除き、QとA(12+1)、Jと2(11+2)のように組み合わせて消していきます。
ゴルフは、場札から山札のカードと連続する数字のカードを次々に取り除いていく、シンプルでテンポの良いゲームです。
トライピークスは、3つの山(ピーク)を崩していく派生版で、ゴルフに似たルールで遊びます。
いずれも一人で気軽に楽しめるゲームなので、クロンダイクに慣れたら挑戦してみてはいかがでしょうか。
ソリティア(クロンダイク)は、52枚のトランプを使って一人で遊べる定番カードゲームです。場札でカードを赤黒交互・降順に並べ替えながら、4つのマークごとにAからKまで組札に積み上げればクリアとなります。
ルールがシンプルなので、この記事を読めばすぐに遊び始められます。最初は1枚めくりのルールで練習し、慣れてきたら3枚めくりに挑戦してみましょう。
運の要素もあるため毎回クリアできるわけではありませんが、基本を押さえてプレイすれば勝率は確実に上がります。通勤時間や休憩時間のちょっとした暇つぶしにも最適で、考える力も自然と鍛えられます。
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